リバースモーゲージとは? メリット・デメリットについて解説

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、自宅を担保にしてお金を借りる仕組みですが、通常の住宅ローンとは異なる特徴があります。

一般的な住宅ローンは一括で借りたお金を返済していく仕組みですが、リバースモーゲージは毎月、あるいは一括で借入れた分の残高を最後にまとめて返済する仕組みです。

具体的には、契約者が亡くなったときに、その自宅を売却して借入金を返済する形になります。

この「逆さま」の仕組みが、「リバース(逆)」と「モーゲージ(住宅ローン)」の意味となっているのです。

この融資は主にシニア世代向けの商品であり、老後の生活資金を確保するための手段として注目されています。

自宅を担保に融資を受けることで、生活の質を維持しながら資金調達が可能となります。

リバースモーゲージの仕組み

リバースモーゲージでは、自宅の評価額を基に融資額が決まり、契約者が生存している間は、一般的に利息のみを支払うことになります。

元本の返済は不要で、契約者が死亡または契約期間終了時に自宅を金融機関に引き渡すことで、借入金を一括で返済します。

これにより、契約者が老後も住み慣れた自宅で生活しながら、資金を確保することができます。

リバースモーゲージのメリット

1. 高齢でも融資が受けられる

リバースモーゲージの最大の魅力は、高齢者でも融資を受けられる点です。

年齢を重ねると、融資を受けにくくなることがありますが、自宅を担保にすることで、年齢に関係なく融資を受けることができます。

特に、家を手放さずに住み続けられるという点は、心強いポイントです。

2. 毎月の返済は利息のみ

通常の住宅ローンでは元本と利息を毎月返済しますが、リバースモーゲージの場合、契約者が生存している間は利息のみを支払います。

これにより、月々の支払い負担が軽減され、生活費のやりくりがしやすくなります。

3. 住み続けながら融資を受けられる

融資を受けた後も、担保となった自宅にそのまま住み続けることができます。

老後に必要な資金を確保した後も、変わらず住み慣れた家で過ごせるため、生活の質を維持しやすいというメリットがあります。

リバースモーゲージのデメリット

1. 推定相続人の同意が必要

リバースモーゲージを利用する際には、契約者の推定相続人全員の同意が必要です。

契約者が亡くなった後、自宅の売却代金で借入金を返済するため、相続人が自宅を相続できなくなるからです。

この点が、利用に際してのハードルとなることがあります。

2. 長生きのリスク

リバースモーゲージは、自宅の評価額を基に融資限度額が決まります。

しかし、想定以上に長生きしてしまうと、借りた金額が足りなくなる可能性もあります。

契約時に寿命を正確に予測することは難しいため、リバースモーゲージだけに頼らず、他の資産形成や貯蓄を検討しておくことが重要です。

3. 対象不動産に制限がある

リバースモーゲージは、すべての不動産に適用できるわけではありません。

特に、マンションが対象外となる場合があり、エリアによっては評価額が低いために融資を受けられないこともあります。

利用を考えている場合は、自宅が融資対象となるかどうか、事前に金融機関に確認することが必要です。

まとめ

リバースモーゲージは、老後の生活資金を確保しつつ、住み慣れた家に住み続けることができる画期的な仕組みです。

しかし、利用には相続人の同意が必要であったり、長生きすることによるリスクが伴うなどのデメリットもあります。

契約前に、リバースモーゲージの仕組みやメリット・デメリットを十分に理解し、慎重に判断することが大切です。

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この記事を書いた人

株式会社TERASS
新宿区不動産売却専門エージェント
住友不動産販売で8年間売買仲介を経験
その後TERASSに移籍し
売却専門エージェントとして活動中

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